SSブログ

故郷の味 「イカナゴのくぎ煮」 [雑文]

 転勤族という言葉はもはや死語なのかどうか。


 私たち家族(人員私と嫁の2名ですが)も、地元兵庫県を離れて大阪、東京、北海道と転々としてきますと、故郷の味というものに対する認識が強くなることが分かりました。


 地元兵庫県(瀬戸内海側)での春の風物詩と言えば、「イカナゴのくぎ煮」となります。


 振り返ってみると、本当に小さい時から当たり前の様に食卓に出てきていました。中学生、高校生の時はお弁当でしたが、春のこの時期になりますと、お弁当のご飯の上にびっしりとくぎ煮が敷き詰められているのは毎年の事だったように思います。


 「また今日もくぎ煮か・・」と、ちょっとうんざりしていたようにも思います。お弁当でくぎ煮を食べて、帰宅してからの夕食でも食べて、が、長い時など3週間くらい続きましたもの。


 そう、各家庭で数キロ単位でどっさりと「くぎ煮」を作るのです。そして、冷凍するなどして、ひたすらくぎ煮を食べ続ける。それが当たり前だったのです。


 さて、先日、所用で地元に帰りましたところ、実家から「イカナゴのくぎ煮」のおすそ分けをいただきました。


 が、衝撃の事実が判明いたしました。うんざりしていたあの「くぎ煮」が、高級食材に上り詰めているのです。


 地元の母親によると、ここのところ毎年、イカナゴの不漁が続き、入手困難とのこと。そして、価格は暴騰しており、1キロあたり4500円からとのこと・・。昔は魚屋さんやスーパーでもバケツに入って売っていて、キロ1000円でも高いかな?と、いう価格だったのに・・。


 貴重なくぎ煮を味わって食べました。ああ、この味、地元の味だなぁ・・。しみじみ感じます。ありがたいことです。

IMG_4401.JPG

スポンサードリンク


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

スポンサーリンク

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。