山陰旅行編 その2 三徳山投げ入れ堂から境港へ [旅行記]
さあさあ、三徳山投げ入れ堂参拝の始まりです。
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入り口の門をくぐると巨大な杉の木がそびえており、太陽の光も遮られてシンとした空気に変わります。
最初から、凄いことになってます。道がありません。この木の根っこを両手両足を駆使してよじ登っていくことになります。靴、服装などチェックされた理由が判明しました。
そして、恐るべきことにこの木の根っこよじのぼりが三徳山のハイライトではありません。
なんと、全行程がこの木の根っこレベルで構成されております。もう、登山ではなくで崖登り状態でして、場所によっては上から鎖やロープが垂らされておりまして、まさに「よじ登る」。それが三徳山であります。
木の根っこの次は岩登りです。岩道の先にはお堂が見えてきます。それにしても、こんな道なき道、いかにして建築用の木材などを運んだのでしょうか。気が遠くなる労力でしょうに。しかも、木材だけではないのです。なんと、巨大な釣り鐘が設置されています。重量は数トンでしょう。もう、アンビリーバボ・・です。
いくつかお堂があるのですが、そこからの景色は絶景です。
絶景ですが、同時に命がけです。冗談抜きに。
柵?安全?そういった生ぬるい対策はありません。落下に注意といった注意書きもありません。幅1メートルもない回廊を歩きますが、落ちたら死にます。(何名かが実際に落命されたそうです)
命がけのお堂でちょっと休憩したら、再び崖登り再開です。この先、さらに2つのお堂がありますので、景色を楽しみつつ一休みしていくのがよろしいかと思います。先ほど書いた釣り鐘のあるお堂もありまして、「ゴイーン!」と、一発鐘を鳴らすこともできます。なんだか煩悩が清められる思いであります。
ようやく崖ではないところも出てきました。が、馬の背のような岩でして、つるっと滑ると転落します。大怪我間違いなしであります。
えっちらオッチラと進むこと小一時間。ようやく本堂に到着いたします。
さらなる崖の中腹に本堂はあります。何か特別な時は本堂に入ることもあるようですが、どうやってあそこにたどり着くのやら・・。普段は下から見上げて拝観いたします。
まぁ、悪戦苦闘して辿り着いただけのことはあります。感無量と言いますか、達成感と言いますか、平安時代の先人への尊敬と言います、色んなことに思いを巡らせます。建築物を見て、その優美だったり、巨大だったり、色合いだったりと様々な側面から感情に訴えるものがあるかと思いますが、投げ入れ堂は何かしら超越したことを達成した建物としての感動が迫ってきました。本当に素晴らしいものです。
そして、私たちは社会や俗世の喧騒、悩みから一時の解放を感じ清々しい気持ちになることができました。
「来てよかったね」「そうだね」と。
ただし、帰りの道中、今度は崖下りがあります。ちょっと気の張っている行きの行程以上に帰りは気をつけなければならないことを書き記しておきます。
さらには翌日以降の筋肉痛にじゅうぶん留意して臨まれますように・・。
追伸:三徳山投げ入れ堂拝観の際の持ち物、装備について
靴:トレッキングシューズ 服装:長袖、長ズボン、帽子、軍手(!)
リュックサックに入れるもの:タオル、水筒
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